究極の水中写真ギア・イノンのすべてを語る
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「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.04

座間味編 #03
~小さな生き物が見ている水中世界~


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 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を持って、沖縄県・座間味島へテスト撮影に行った3日目の写真です。
 この「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は水中専用に設計されていて、防水ポートなどを別途かぶせる必要はありません。前玉(最も前方のレンズ)の直径は24mm、レンズ先端の最大径が29mmと超小型でありながら、水中画角が130.172度もあり、レンズ前0cmからピントが合うといった、ちょっと変わった特性があります。
 水中の広角撮影によく使われている、キヤノンのEF15mm F2.8 フィッシュアイは、レンズ本体の前玉が約63mmあり、水中で使うためのドームポートの直径が150mmにもなってしまいます。この大きさのために、レンズより小さな被写体は、いくら近づいても小さくしか写りません。
 今回は、「リレー系極小セミ魚眼レンズ」の特徴をいかして、小さな生き物が見ている水中世界を撮影してみました。小さくても力強い、彼らの生命力が感じられます。


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 イシガキスズメダイのオスは、枝サンゴのポリプをつついて殺し、そこに藻が生えてくると産卵床として利用します。こうしてつくった産卵床をいくつも持ち、繁殖期には複数のメスと毎日産卵します。この写真は、レンズをサンゴの枝の隙間に入れて撮影しています。産卵にやってきたメスの目線ですね。オスが目の前の産卵床に誘っているような感じもします。

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 甲イカの仲間では最も大きくなる、コブシメの子供です。体長は6cmぐらいで、今年の初夏に生まれたのでしょう。右隣のサンゴの枝と比べても、その小ささがわかります。サンゴの瓦礫と砂が広がるだけの平らな海底に、ぽつんとある小さな枝サンゴ。その隙間で、サンゴの枝に化けて隠れていました。危険が少なくなる夜まで、じっとしているんだよ。

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 ツマジロオコゼの子供です。体長1cmぐらいです。あまりに小さくて、肉眼では模様や目は確認できず、茶色いゴミのようにしか見えません。彼にとっては、何もかも巨大で、砂粒ですら大きな石に感じられるのでしょう。この広い広い水中世界で、たくましく生き延びてほしいです。




 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を、沖縄県・座間味島で3日間テスト撮影しました。これまで水中撮影には、50mm や100mm のマクロレンズと、フィッシュアイレンズの2 つが主に使われてきまいた。通常のフィッシュアイレンズは、画角が広くて被写界深度が深いですが、小さな生物を撮ると、どれだけ近づいても相当小さくしか写りません。一方、マクロレンズは、小さな生物を拡大して撮ることができますが、被写界深度が浅く、背景の環境などはボケてしまいます。今回に撮影に使用した「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、小さな生物をアップで、なおかつその後ろの環境も写しこむことができます。そこから生み出される風景は、まさに「魚の目線」。これこそ本当の「魚眼レンズ」といっていいでしょう。このレンズなら、これまで見たことも無いような映像表現を作り上げることができるでしょう。

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レポート=市川善朗
撮影地=沖縄県・座間味島



イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、企画検討中の商品です。発売については未定です。お電話にてお問い合わせいただいても、これ以上のことはお知らせできませんので、ご了承ください。

テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

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