究極の水中写真ギア・イノンのすべてを語る
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「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.03

座間味編 #02
~魚の目線で表現する~


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 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を持って、沖縄県・座間味島へテスト撮影に行った2日目の写真です。
 1日目の撮影でわかったことは、レンズが被写体に触るくらいぎりぎり近づくと、このレンズの特性を生かした面白い絵が撮れるということです。レンズが小さく、画角が広く、被写界深度が深いため、レンズ前ゼロセンチで魚の顔を超アップに撮っても、魚の全身や背景まで写すことができるのです。さらに、リレー系を採用することで、レンズの長さがポートの取り付け面から約35センチあり、撮影している人間が魚から離れることができるので、よりレンズを魚に近づけやすいようです。
 ちなみに、リレー系のレンズは、画像が上下左右反転するものがありますが、イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は反転しません。45°アングルファインダーの見やすさとあいまって、被写体を追いかけることも容易です。オートフォーカスも使えますが、磁石を使用したMRSポートのおかげで、マニュアルフォーカスでもストレスがありません。



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 小さな穴の中に隠れていたヘラヤガラです。細長いレンズが魚にとって圧迫感がないのか、レンズをヘラヤガラの顔の前においても、逃げるどころか近づいてきて、こちらを観察しているかのようでした。穴の向こうにいるダイバーが見えるところが、このレンズならではの画像です。普通のマクロレンズでは、ヘラヤガラの顔のアップだけになってしまうでしょうし、普通のフィッシュアイレンズでは、後ろのダイバーを写すことができても、ヘラヤガラの顔は小さくなって迫力が無くなるでしょう。


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 ツバメウオがホンソメワケベラにクリーニングしてもらっているところを、レンズの先端がツバメウオの尾ビレに触りそうなくらいの位置から撮影しています。この時、ホンソメワケベラは2匹いたのですが、泳いでいるツバメウオを追いかけるもう一匹のホンソメワケベラの目線って感じがします。


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 産卵中のミツボシクロスズメダイを見つけました。白い方がオスで、黒いほうがメスです。mushi2_5
根の上の平らになった部分で2匹がぐるぐる回っていました。
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レンズの先端が2匹にあたりそうなくらいの距離まで近づけて撮影したので、ヒレがあたりそうです。
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レンズを近づけすぎたためか、オスが怒ってレンズに噛み付きました。それと同時に、メスはどこかえ行ってしまいました。左上に見えるメスの後ろ姿が、「フン!」って言っているようです。ファインダー越しに、この迫力で噛み付かれたので、レンズ前ゼロセンチにピントを合わせる間がなく残念。
この写真は、産卵を邪魔しに来た、別のオスの目線ってことですね。


 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、MRSポート部分とリレー系レンズ部分が分離できる構造になっています。リレー系レンズ部分を外して、ポートの前面ガラスを取り付けると、60mmマクロレンズポートとしても使用できるのです。カメラ機材のパッキングでは、60mmマクロのセットに、細長いリレー系レンズの筒が追加になるだけなので、アームが一本追加になったぐらいの感覚です。今回、座間味島に行く際にも、いつものカメラ用のバックの隙間に入れるだけで、持っていけました。
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MRSポート部分に前面ガラスをつけた状態
右はリレー系レンズ部分



レポート=市川善朗
撮影地=沖縄県・座間味島



イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、企画検討中の商品です。発売については未定です。お電話にてお問い合わせいただいても、これ以上のことはお知らせできませんので、ご了承ください。

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「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.02

座間味編 #01
~魚の目線で表現する~


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 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を持って、沖縄県・座間味島へテスト撮影に行きました。どんな写真がとれるのか、どう撮ればいいのか、まったく未知のまま海に入った1日目の写真です。


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 ケラマといえば、これですよね。クリアな海に、美しいサンゴ、そしてデバスズメ。この写真は、古座間味ビーチのデバスズメです。一見ありふれたワイド写真のように見えますが、普通のフィッシュアイレンズの写真とは雰囲気が違います。奥行き感や広がりが違うような、なによりもデバスズメの存在感が違います。
 ちなみにこの写真は、何も考えずにただカメラをデバスズメの方へ突き出して撮っただけです。「リレー系極小セミ魚眼レンズ」だと、レンズが細長いので、臆病な魚にもグッと近づけます。ワイド撮影はもっと簡単に楽しくなるかも。


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 サンゴの陰に隠れていたハリセンボンです。撮影距離はハリセンボンまで数cmですが、周りの環境が一緒に写せて、しかも深い被写界深度が後ろのサンゴの枝までしっかりと捉えています。ワイドレンズ特有のデフォルメでハリセンボンがちょっと膨らんで見えて、一緒にサンゴに隠れている別のハリセンボンの目線といった感じでしょうか。サンゴの枝の隙間から、大きなハタとかが覗いていたら、物語になったでしょう。


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 ウミシダの中にエビを見つけました。体長は3cmぐらいでしょうか。レンズの先端がエビに触りそうなくらい接近して撮影。普通のマクロレンズならエビのアップで終わりでしょうし、フィッシュアイレンズではここまでアップに撮れません。この「リレー系極小セミ魚眼レンズ」で撮影すると、周りのウミシダの羽枝、その隙間から見える後ろのサンゴも全て写し込めます。まさに、ウミシダの中から外をみた風景です。


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 キリンミノカサゴの幼魚が、サンゴに隠れていました。体長4cmぐらいです。最初はレンズをキリンミノカサゴに真上から近づけて撮っていたのですが、ただ魚がアップに写っているだけでは、このレンズを使っている面白さが伝わってきません。カメラを斜めから構えて、画面の左に背景の海を入れるようにすると、このレンズの画角と被写界深度の深さが生きてきます。海の青い部分に何かの稚魚が写っています。小さなキリンミノカサゴの幼魚も、もっと小さな別の魚の稚魚をたべようと思っているのでしょう。


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 通称ウルトラマンホヤとかキンニクマンホヤと呼ばれている、人気のホヤです。直径は5mmとかで、普通は100mmマクロレンズなどで撮影する被写体です。「リレー系極小セミ魚眼レンズ」なら、こんなにアップに撮れて、それなのに背景の砂地や、根の続きを写しこめます。普通のフィッシュアイレンズも背景を写しこむことができますが、ホヤをこの大きさで撮ることは不可能です。この画像は、人間の目線ではなく、小さな魚の目線です。後ろにキンニクマンの被り物をしたダイバーがいると笑えたでしょうが、そういうのは興ざめするかな。


 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」で撮影してみて感じたのは、このレンズはまさに「魚の目線」で撮影できるということです。これこそ本当の「魚眼レンズ」といっていいでしょう。いままでダイビング雑誌などで見ていた写真は、海を俯瞰で見る人間の目線だったように思います。魚の顔をアップで撮るようなマクロ写真でも、単眼鏡で観察している人間の目線に近い感覚に思います。
 このレンズを使ってまず思うのが、手前に魚がいて、奥にダイバーがいるシーンです。魚から見たダイバーなのでしょうが、せっかく魚の目線なのですから、人間のいない魚たちのだけの世界を表現できたら素敵でしょうね。
 1日目は、初めて使う特殊なレンズに慣れることだけで終わってしまいましたが、2日目からはレンズの特性を生かした撮り方を考えてみようと思います。



レポート=市川善朗
撮影地=古座間味ビーチ



イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、企画検討中の商品です。発売については未定です。お電話にてお問い合わせいただいても、これ以上のことはお知らせできませんので、ご了承ください。
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