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究極の水中写真ギア・イノンのすべてを語る
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各種デジカメ専用設計のマウントベース

~コンデジを超えた広画角・高画質を目指して~


ADマウントたくさん


 オリンパス、キヤノン、富士フイルム、パナソニック、ニコン、ソニーなど、各カメラメーカーから続々と発売されるコンパクトデジタルカメラ(防水プロテクター)に対し、INONは、アタッチメントレンズや光Dケーブルを取り付けるための「マウントベース」と「光Dケーブル・キャップセット」を次々と発売してきた。その対応機種は、既に50を超え、今後発売される新機種に積極的に対応していく予定だ。
 このマウントベースだが、ひとつの製品で複数のデジタルカメラ(防水プロテクター)に汎用できるように設計すれば便利に思える。しかし、INONは、開発の時間や手間がかかるのにもかかわらず、あえてデジタルカメラ1機種毎に専用のマウントベースを設計している。
pt041セット


●画質にこだわったアタッチメントレンズ

 一眼レフカメラの場合、撮影目的に合わせてレンズを交換することができるが、コンパクトデジタルカメラはレンズを交換できないため、カメラ本体のレンズ(マスターレンズ)の前にアタッチメントレンズ装着することになる。INONには、マクロからワイドまで、あらゆるシーンに対応する水中アタッチメントレンズ「M67マウントレンズ」「ADマウントレンズ」「28ADマウントレンズ」があり、画面の周辺までの画質をこだわって光学設計している。撮影した画像が歪んだり、色がにじんだり、ボヤけたりしてしまう現象を総称して「収差」というが、特に広大な範囲を写しこむワイドコンバージョンレンズは、画像周辺部の収差をいかに抑えるかが設計で重要な部分となる。
ADレンズシリーズ
バヨネット方式によりワンタッチで着脱できるINON ADマウントレンズ


●レンズには適正な距離がある

 ワイドコンバージョンレンズは、防水プロテクターに取り付けさえすれば、撮影ができるかというとそうではない。カメラのマスターレンズとワイドコンバージョンレンズの距離は、画質に大きく影響する。
 一番身近なところで、小学校で理科の時間などに使用した虫眼鏡を思い出してみよう。天井の蛍光灯と白い紙の間に虫眼鏡をかざしてみる。虫眼鏡を紙に近づけたり、あるいは遠ざけたりしているうちに、蛍光灯が紙にハッキリと投射できるようになる位置があるはずだ。この虫眼鏡と紙の間の距離は、数ミリ上下するだけで投射される蛍光灯の像はボケてしまう。

虫眼鏡
虫眼鏡で天井の蛍光灯を投影する

 ワイドコンバージョンレンズを持っている人は、そのレンズを目にあてて覗いてほしい。目がレンズに触るぐらいのところから徐々に離していくと、レンズから見える風景全体がくっきり見える距離がある。そこからさらに数ミリレンズを目から遠ざけると、風景の周辺がボケて見えてくる。ボケの範囲はレンズを目から遠ざけるほど中心に向かって大きくなっていく。

ワイコン覗く
ワイドコンバージョンレンズを覗く

 INONは、ワイドコンバージョンレンズとカメラのマスターレンズの距離もレンズ設計において重要な部分と考え、カメラのマスターレンズ、防水プロテクターの前面ガラス、そしてアタッチメントレンズそれぞれの距離、さらに、それらの間に入る水の屈折をも光学的に緻密に計算し、マウントベースを設計している。
ワイコン正しく装着
カメラのマスターレンズ、防水プロテクターのガラス、ワイドコンバージョンレンズを適正な位置に設計する


●ワイドコンバージョンレンズの距離と画質

 実際に海で、ワイドコンバージョンレンズをマウントベースを介して適正な距離に装着したカメラと、適正な位置から5ミリほど前に出して装着したカメラで、同じ被写体を撮影し比較してみた。

■光学的に適正な距離にワイドコンバージョンレンズを装着
ワイコン適正位置

ワイコン適性赤丸ワイコン適正拡大
ワイドコンバージョンレンズを、専用のマウントベースを介して正規の位置に取り付けて撮影した。かなり接近しての広角撮影だが、画面周囲まで解像度のある、くっきりした画像が得られている。


■ワイドコンバージョンレンズを5ミリほど前に出して装着
ワイコン距離離す

ワイコン5mm前方赤丸ワイコン5mm前方拡大
ワイドコンバージョンレンズを正規の位置より約5ミリ前にずらして撮影した。周辺がボケたようになり、画質が落ちていることがわかる。


●ビデオカメラに使用する場合

 デジタルカメラ用に設計されたワイドコンバージョンレンズを、ビデオカメラハウジングに装着して利用しているユーザーも結構見受けられる。INONの「ADマウントレンズ」は、マスターレンズの焦点距離が35mm(35mm換算)のカメラを対象に、「28ADマウントレンズ」は、焦点距離28mm(35mm換算)のカメラを対象に設計している。ソニーのハイビジョンカメラHDR-HC3のレンズは41.3~485mm(16:9時、35mm換算)の10倍ズーム。ワイド端41.3mmのレンズに、ワイドコンバージョンレンズを使用した場合、どれほどの画質を維持できるのか、まず検討が必要だ。
 更に重要なのは、ワイドコンバージョンレンズの取り付け距離だ。ビデオカメラのマスターレンズの特性、マスターレンズ―ハウジングのガラス―ワイドコンバージョンレンズ間の距離などを、光学的に設計しないでただ組み合わせたのでは、十分な画質は得られていないはずだ。また、ビデオカメラで注意したいのは、レンズのケラレ。ビデオカメラの液晶モニターやテレビモニターで映像を見ると、実際に記録されている映像よりも5%ほど周辺が切り取られて表示されている。撮影中は気付かなかったが、撮影した映像をパソコンに取り込むと、画像の四隅にワイドコンバージョンレンズの枠が黒く写り込んでいるのが見える、という事例もある。ビデオハウジングを購入する際には、ハウジングメーカーが、ワイドコンバージョンレンズの取り付け距離も光学的に設計しているかチェックすることをお勧めしたい。
ビデオワイコンケラレ
コンバージョンレンズのケラレが画像の四隅に黒く写っている

 ビデオカメラにワイドコンバージョンレンズを装着したまま、望遠側にズーミングする撮影を見かけが、ズームを望遠側にすると、画面の周囲が流れたようになり、見苦しい映像になる。INONのワイドコンバージョンレンズは、ズームワイド端時に最適な画像となるよう、レンズとコンバージョンレンズの距離を光学設計して決めている。ズームをかけると、カメラのレンズとワイドコンバージョンレンズの最適な距離は都度変わってしまうため、ワイド端以外では、画質は低下する。ワイドコンバージョンレンズを装着した時は、ズームは基本的にワイド側で撮影し、ズーミングしたい場合は、ワイドコンバージョンレンズを外してからズームするようにした方が、画質的にはよいだろう。
ビデオのズーム流れ
ズームを望遠にすると画像が流れたように乱れる


●S-TTLストロボの精度維持

 INON D-2000ストロボやZ-240ストロボに搭載されている「光接続S-TTL自動調光システム」は、デジタルカメラの内蔵フラッシュの発光を光Dケーブルで伝達するだけで、容易に適正露出のストロボ発光が得られ、カメラの機種を問わず作動する汎用性の高いストロボシステムだ。
 S-TTLオートストロボは、ただ光が伝達すればいいのではない。マジックテープで固定したり、簡易的なアダプターを製作して取り付けるただけでは、内蔵フラッシュ光の伝達効率が落ちてしまい、S-TTL自動調光の精度が落ちたり、時にはストロボがフル発光してしまうことがある。
 INONは、マウントベースと共に、光Dケーブルで接続するための「光Dケーブル・キャップセット」も、対応するカメラ・ハウジングごとに専用設計している。キャップセットには、内蔵フラッシュの光を確実に拾い、光ケーブルに伝えるために、ミラーが組み込まれているが、S-TTLが最適に機能するように内蔵フラッシュの位置とミラーの位置関係を厳密に設計している。ユーザーは、光Dケーブルをキャップセットにただ差し込むだけで、ストロボの接続ができるというわけだ。

3_ADカガミ表3_ADカガミ裏
コンパクトデジタルカメラの機種ごとに専用設計された光Dケーブル・キャップセット。
内蔵フラッシュの光を確実に光ケーブルに導くミラーが装備されている



 INONが設計するマウントベースは、ただアタッチメントレンズを装着するためのアダプターではない。画質をも左右する、カメラシステムの中核をなすパーツであり、その根底には、ユーザーの利益を重視するINONの設計思想がある。
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テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

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