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究極の水中写真ギア・イノンのすべてを語る
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簡単、確実、S-TTLオートストロボ

~デジタル完全対応、新開発TTLシステム~

D2000とZ240

オート専用お手軽デジタルカメラから、デジタル一眼レフまで、外部ストロボでのTTLオート撮
影を可能にした「S-TTL」。INONが開発したこのS-TTL自動調光ストロボは、カメラメーカーを
問わず作動し、しかも高精度の露出制御を行う。




●ストロボ選びで悩みの少なかった銀塩時代

 TTLとは、「Through The Lens」の略で、「レンズを通る」という意味。ストロボから発せられた光が被写体に当たって反射し、?レンズを通って?カメラ内部のセンサーで計測され、適正露出になるようストロボの発光量をコントロールする、これがTTLオートストロボだ。実際に被写体に当たった光の量を計っているので、的確に被写体の露出を求めることができる。
 水中用TTLオートストロボの歴史を紐解くと、1984年に発売された防水カメラ「NIKONOS V」がその始まりで、ニコン純正の水中ストロボSB-102や103に引き続き、各社からNIKONOS V対応の、水中TTLストロボが発売された。このNIKONOS Vに採用された5ピンの電気コネクタは、その後の銀塩水中カメラ(防水カメラや防水ハウジング)にも採用され続け、水中ストロボの接続に、最も採用されている。

ニコノス5ピンコネクタ
ニコノスタイプの5ピン電気コネクタ

 銀塩一眼レフカメラの場合、水中ストロボ選びには、かなりの柔軟性があった。ハウジングにニコノスタイプの電気コネクタが装備され、適切に結線してあれば、ニコン純正の水中ストロボSB-105や、INON Z-220、INON Z-22など、メーカーや機種を問わず、電気ケーブルを接続するだけでTTLオート調光が可能である。

NIKONOSとZ22のセット
INON Z-22ストロボを接続したNIKONOS V


●銀塩で使っていたストロボがデジタルでは使えない!?

 デジタルカメラがダイバーに普及し、水中用TTLオートストロボの事情は大きく様変わりした。デジタル一眼レフ用の防水ハウジングには、銀塩一眼レフ用のハウジングと同じように、ニコノスタイプの5ピン電気コネクタが装備されているものがある。銀塩カメラで使用していた水中ストロボを、そのまま5ピンの電気ケーブルで接続して使えると思い、デジタル一眼レフとハウジングを買い換えたところ、カメラにエラー表示が出たり、ストロボは発光しているのに撮れた画像は真っ暗だったりといったことが起こったのだ。なぜ、銀塩用の水中ストロボがデジタルに使用できなかったのか? それは、銀塩とデジタルではTTLオートストロボのシステムが異なっているからだ。
 銀塩のTTLオートは、ストロボが1回しか発光しないのに対し、デジタルのTTLオートは2~3回発光するプレ発光タイプを採用している。銀塩一眼レフは、シャッターが開くと同時にストロボが発光を開始。被写体に反射して返ってきた光をフィルムが受ける。フィルムに反射した光をセンサーが測定し、適正露出となるまで光を受けたところでストロボの発光を停止させる。このプロセスを1/1000秒ほどの瞬間に行っている。一方、デジタルの場合は、撮像素子であるCCDまたはCMOSの光の反射が少なく、フィルムのような反射光を使った方式では正確な露出測定ができない。そこで、シャッターが開く直前に一瞬発光を行い(プレ発光)、被写体から返ってきた光をカメラ内部のセンサーで直接測定し、適正露出に必要な光量を計算して、シャッターが開くと同時に本発光するシステムを採用している。キヤノンのE-TTL、ニコンのi-TTLなどがこの方式にあたる。


フィルムTTL

銀塩1回発光
銀塩一眼レフの場合、シャッターが開くと同時にストロボが発光開始。適正露出になったところで、ストロボの発光を停止させる


2_TTLデジタル

デジタル
銀塩で使っていたTTLストロボを、プレ発光タイプのデジタル一眼レフに電気ケーブルで接続しても、1回目のプレ発光だけに反応するか、制御できずにエラーが出てTTLオート調光はできない

 従来の銀塩用のTTLストロボを、プレ発光タイプのデジタル一眼レフに電気ケーブルで接続した場合、プレ発光の信号でストロボがフル発光してしまい、次のチャージが間に合わないままシャッターが開き、本発光の信号がくる。結果、自然光だけの暗い画像となってしまう。INONのストロボZ-220のように、2回発光に対応した機種でも、デジタルのTTLオートには対応していないため、デジタルカメラに使用した場合はマニュアルで発光量を調節することになる。
 カメラは銀塩からデジタルへと進化したのにもかかわらず、ストロボはTTLオートが使えない20年以上も前に逆戻りしてしまったのだ。


●デジタル完全対応S-TTLの誕生

 銀塩カメラは、撮影した画像をその場でチェックすることができないため、カメラマンの技量や経験、カンに頼る部分が大きかった。デジタルカメラは、撮った後すぐに画像を確認して、悪ければ取り直しができる。しかも、大容量のメモリーカードを使えば、何百枚でも撮影できる。水中撮影の敷居が一気に下がり、女性やビギナーでもデジタル一眼レフとハウジングを購入する例は少なくない。ところが、水中ストロボがTTLオートを使えないことで、かえって撮影が難しくなってしまったのだ。
 この状況にいち早く対応したINONが世に送り出したのが、「S-TTL」自動調光システムを搭載したD-2000ストロボとZ-240ストロボだ。

STTLダイヤル
S-TTLオート機能搭載のINON D-2000ストロボとZ-240ストロボは、背面のダイヤルをS-TTLにセットするだけで、TTLオート調光が可能

 S-TTLの正式な名称は「光シンクロTTL」。デジカメの内蔵フラッシュの光を信号としてストロボに伝達することで、電気信号を使ったカメラメーカーの純正TTLストロボと同じように、TTLオート調光を可能にしている。S-TTLでは、デジカメの内蔵フラッシュは、光源としてではなく、S-TTLストロボを発光させるためのコントローラー的な役割となっている。
 デジタルカメラの内蔵フラッシュは、本発光の前に、露出計測用の微弱発光(プレ発光)を行う。その光を光ファイバでS-TTLストロボに伝達し、S-TTLストロボが被写体に向けてプレ発光する。被写体に反射したプレ発光の光は、デジカメのレンズを通過してカメラ内部の測光センサーで計測され、プロセッサーが適正露出となる本発光量を計算する。内蔵フラッシュが本発光すると、その光は光ファイバで伝達され、S-TTLストロボが本発光する。

2_STTLプレ発光

2_STTL本発光

デジカメの内蔵フラッシュの発光は、光ファイバによって伝達され、S-TTLストロボが内蔵フラッシュの代わりにプレ発光と本発光を行う



●汎用性の高いS-TTL

 このS-TTL自動調光システムは、プレ発光するデジカメなら、コンパクトデジカメでも、デジタル一眼レフでも、メーカー、機種、撮影モードを問わず全機種対応できる。また、S-TTLは光信号なので、光ファイバが固定できれば、理論上、何灯でもTTLオートでの多灯ライティングが可能となる。
4灯ストロボ光コネクタ4灯
INON X-2ハウジングに、Z-240ストロボを4灯光接続

 コンパクトデジカメでも自動調光を可能としたINONのS-TTLストロボは、ダイバーの間に爆発的に普及した廉価な透明ハウジングでも、シャッターを押すだけで簡単、確実に外部ストロボでの撮影を可能とした。INONは、キヤノン、オリンパス、ソニー、ニコン、フジフイルム、パナソニックなどのメーカーから続々と新発売されるコンパクトデジカメに対し、コンバージョンレンズや光ファイバを取り付けるための「マウントベース」と「光Dケーブル・キャップセット」を次々と発売してきた。その対応機種は、既に50を超え、今後も新機種に対応していく予定だ。
ADマウントたくさんPT036SET
各種デジカメに対応して発売されているマウントベース

 さらに、カメラの内蔵ストロボにクリアフォトフィルムを貼り、可視光線を目に見えない赤外線に変換することで、ハウジングからの内蔵ストロボ光の漏れを防ぎ、透明ハウジングで起きやすい乱反射や浮遊物なの映り込みなどを防いでいる。
クリアフォト
クリアフォトシステム

 S-TTLストロボは、デジカメの内蔵フラッシュを制御信号として使うため、デジカメ本体に内蔵フラッシュが装備されていない、キヤノンEOS 5DやニコンD2Xでは、S-TTLオート調光が使えない。また、内蔵フラッシュが装備されているデジタルカメラでも、内蔵フラッシュをポップアップできないハウジングや、ハウジング側に内蔵フラッシュの光を的確に光ファイバに伝達する機構のないハウジングには使用できない。カメラやハウジングを選ぶ際、S-TTLストロボが使えるかも重要なチェックポイントとなるだろう。
 INONのS-TTLストロボは、プレ発光の内蔵ストロボを水中で発光できるデジカメなら、メーカー、機種を問わず、TTLオート調光が可能だ。デジカメを買い換えても、ストロボはそのまま使える。光ファイバは水中でも自由に取り外しができるため、2台のカメラでストロボを交換することも可能。汎用性があり、そして多灯ライティングでも確実に適正露出になるS-TTLは、水中での理想的な外部ストロボの制御方法といえるだろう。

 


 




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INONの設計思想で作られたX-2ハウジング

~目指すは陸上と同じ使用感~

X-2前面

●ハウジングは、ただの防水の箱ではない

「決定的瞬間」にシャッターを切る。思うような構図で、当然ピントが合い、露出も決まっていて、そして自分の心に響く写真となる。これだけのことだが、難しいのだ。まして、水中となると、その難しさは陸上の比ではないだろう。ある著名な水中写真家が「水中写真は、ダイビングのスキルが8割、カメラのスキルが2割」と言っていたことがある。確かに、水中で被写体を見つけるのも、その被写体に近づくのも、不安定な水中でカメラを被写体に的確に向けるのも、被写体となる生物のことをいかに知っているか、水中で自由自在に動けるか、どれもダイビングのスキルと言っていいだろう。ダイビングスキルを向上させることが、水中で写真を撮るための重要なスキルなのだ
 水中で決定的瞬間を撮影するためには、撮影機材によるところも大きい。水中にかぎらず、撮影機材は、使いやすいこと、ばらつきがなくいつも正確に動くことが望まれる。たとえば、シャッターボタンが押しにくい、ファインダーが見えにくい、ストロボの発光量が毎回変わるようなカメラは、決定的瞬間を逃す危険性が高くなる。この点、最近のデジタル一眼レフは、どのメーカーもかなりのレベルで設計されている。重要なのは、陸上と同じ性能を水中で発揮できるかである。
当然のことだが、陸上用のカメラを水中で使用するには、防水ハウジングに入れる必要がある。カメラの設計者は、防水ハウジングに入れて使用することを考慮しながら設計することはまずない。陸上での使い勝手だけを考えて設計している。カメラを水中で使うには、水圧に耐える箱を作って、外からカメラを操作できるようシャッターレバーとボタン、グリップを設置すれば、とりあえず撮影はできる。本当に、とりあえずで、決定的瞬間をものにすることは困難だ。ハウジングはただの防水の箱であってはいけないのだ。ハウジング自身が撮影機材の一部、カメラの一部である必要がある。


●陸上と同じようにカメラを構える

 「陸上と同じ使用感」をテーマに開発された、キヤノンEOS 20D/30D対応の「イノンX-2ハウジング」。銀塩時代のベストセラーともいえるキヤノンEOS Kiss対応の「X1ハウジング」を継承する、コンパクトで操作性に優れたハウジングに仕上がっている。
「X1ハウジング」は、いまなおプロの水中カメラマンが現場で使用している名機である。内蔵するカメラEOS Kissは、子供を撮るお母さんをターゲットに開発されたカメラで、お世辞にもプロスペックとは言いがたい。それでもプロが愛用するのは、ハウジング、ポート、ストロボの全システムをあわせた性能が、他の高級一眼レフカメラのハウジングよりも優れていたからだろう。特に操作性では、「X1ハウジング」はまさに「陸上と同じ」といっても過言ではないだろう。
 多くの一眼レフ用ハウジングが、左右に張り出しがグリップを握るデザインを採用しているなか、「X-2」ハウジングは、右手で直接ハウジングを持つ、つまり陸上と同じように持てるハウジング設計に挑戦している。グリップ式のハウジングを、ファインダーを覗きながら構えると、どうしても両脇が開いてしまう。陸上撮影の基本である、「脇を閉めてカメラをしっかり固定」することはできず、腕の力でカメラを固定することになる。また、人差し指でシャッターレバーを引くと、指の動きにつられて、ハウジングが微妙にお辞儀して動いていまい、手ブレの原因になることもある。ボタンやダイヤルの操作は、手をグリップから離すか持ちかえる必要があり、操作によってはファインダーから目を離すので、とっさの設定変更には対応が遅れてしまいやすい。
「X-2」ハウジングは、ボディーをコンパクトにするため、耐食アルミ合金の削り出しによる加工を選択した。アルミの鋳造や樹脂の削り出し加工は、生産効率は良いが、素材の比強度がおちるため、どうしても肉厚になってしまう。そのため、ハウジングが重く大きくなり、結果グリップ式のデザインになる。「X-2」ハウジングは、水中であることを感じさせない、陸上と同じフィーリングでカメラを操作できるようボタンとダイヤルがレイアウトされている。撮影者は、シャッターに指をかけた状態のままでファインダーから目を離すことなく、ファインダー下部に表示される絞りとシャッタースピードを確認しながら、右手人差し指と親指でダイヤルを回して、絞りとシャッタースピードの設定ができるよう設計されている。その操作感は、まさに陸上でカメラ本体の「メイン電子ダイヤル」と「サブ電子ダイヤル」を操作しているのそのもの。ストレートビューファインダーや45°ビューファインダー仕様であれば、マスク越しでもファインダー像の大きさを変えることなく全視野ケラレることなく、陸上と同じ感覚でファインダーを見ることができる。
メイン電子ダイヤルサブ電子ダイヤル



●陸上と同じ操作感でフォーカシング

 そしてもうひとつ、「X1ハウジング」から定評のある、磁石を使用したMRSポートが「陸上と同じ使用感」を実現している。ほとんどのハウジングは、マニュアルでフォーカシングするには、レンズにギアを取り付け、ハウジングの左横かポートにある小さなノブを回して操作している。ノブを回してフォーカスを合わせる場合、左手はカメラを支えることに貢献できず、右手に負担がかかってしまう。そうなると、シャッターレバーを操作する、右手人差し指の繊細さを欠いてしまいます。イノンのMRSポートは、レンズにはギアの代わりに磁石リングを装着。ポート側の「操作磁石リング」を回すだけで、ギアなどの複雑な機構もなく、磁石の力でフォーカシングができる。ポート側の「操作磁石リング」とレンズのフォーカスリングが1:1で回るため、ギア比/トルクとも、陸上でレンズを操作するのと同じ感覚で操作できる。また、左手でポートを下から支えることになるため、右手に過度の加重がかかることもない。右手でカメラのボディーを握り、左手でレンズ部を持つその構えは、まさに「陸上と同じ使用感」なのだ。
MRSポート



●グリップが無くてもストロボ撮影が可能

 基本的にはハウジングにグリップを付ける必要がないため、ハウジング上部に、アーム類を取り付けるためのネジ穴が2個設置されている。つまり、ハウジングから直接アームを伸ばしストロボをセットする、コンパクトな設定もできるのだ。カタログ上に、アーム無しの状態でハウジングの寸法や重量が表記されているのも、ハウジング本体を持って撮影するのが基本スタイルであるからこそ。もし、グリップ無しでは撮影できないハウジングであるのに、グリップ無しの寸法や重量だけをカタログに表記しているのであれば、それはユーザーをだましていることになるだろう。

<イノンX-2ハウジング>
■寸法 W178×H158×D116mm
■各ファインダー仕様陸上重量/水中重量
 【ストレートビューファインダー】 2,010g/600g(陸上/水中)
 【45°ビューファインダー】 2,020g/550g
 【ピックアップファインダー】 1,730g/430g
 【ファインダーウィンドウ】 1,720g/430g

※陸上重量はハウジング単体での重量
※水中重量は、ハウジング+カメラ(電池入) + EF-S60mm +MRS60ポート操作磁石リングなしの重量

 陸上と水中の撮影に、一眼レフカメラを兼用している人がほとんどだと思う。プロのカメラマンでも、交換レンズをいくつも持ってロケに行けないため、陸上と水中で同じ機種か同じメーカーのカメラをつかっているはずだ。撮影の時に、どのダイヤルが絞りで、どのダイヤルがシャッタースピードで、どのボタンが・・・と考えながら撮影していては、一瞬をものにできない。カメラの操作は体が覚えて、頭で考えなくても体が反応するのが理想的だ。そうなると、陸上と水中で操作があまりに異なると、体の反応が一瞬遅れる原因となる。
「陸上と同じ使用感」の設計思想で開発されたイノン「X-2ハウジング」。水中で決定的瞬間を撮影するために、考え抜かれたシステムなのだ。

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大沼久之さん X-2 for EOS 20D


榎並正三さん X-2 for EOS 30D

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