FC2ブログ
究極の水中写真ギア・イノンのすべてを語る
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

水中マイクロセミ魚眼リレーレンズ 撮影情報

~絞りによる描写比較~

水中マイクロセミ魚眼リレーレンズ「UFL-MR130 EFS60」は、対物レンズ径が24mmと極小でありながら、水中画角は130.172°と超広角。従来のマクロレンズやフィッシュアイレンズでは表現できない水中世界を撮影することができます。
ピントはレンズ前0cmから。小さな生物に接近して撮影すると、魚眼レンズ特有のデフォルメ感で、今にも飛び出してきそうな生物の表情が、画面いっぱいに写し出されます。さらに、露出を上手く調整すれば、背景の水中景観も同時に撮ることができます。
mushi3

撮影しているだけで楽しくなる「UFL-MR130 EFS60」ですが、、特殊なコンバージョンレンズゆえに、従来のレンズとは異なる露出調整が必要です。
レンズの光学的な特性上、絞りを開放側にすると周辺収差が顕著に現れ、ボケたようになります。推奨する絞りは、F13~F32です。
レンズに触るかどうかの至近距離に主被写体の生物がいて、さらにその後ろにいる生物や背景もクッキリ写そうとするのでしたら、F20~F32まで絞ったほうがいいでしょう。ただし、ここまで絞って、背景も明るく写すとなると、シャッター速度を遅くするか、ISO感度を上げる必要があります。シャッター速度を遅くしすぎると、被写体ブレや手ブレが画像に出てきます。ISO感度を上げすぎると、画像にノイズが目立ってきます。撮影環境によっては、絞り・シャッター速度・ISO感度の選択がシビアになりますが、作品が撮れた時の感動はひとしおです。

以下は、実際に絞りを変化させると描写がどのように変わるか、絞りF32~F6.3まで段階的に撮影したサンプル画像です。露出決定の参考にしてください。

絞りによる描写比較

mrdistance.jpg
■撮影条件
青白いウミウシはレンズ前約1cm
シャッター速度 1/200
ISO感度 400

 

画像をクリックすると拡大表示されます。

mrf32s.jpg絞り F32
mrf25s.jpg絞り F25
mrf20s.jpg絞り F20
mrf16s.jpg

絞り F16

mrf10s.jpg

絞り F13

mrf13s.jpg絞り F10
mrf8s.jpg絞り F8
mrf6_3s.jpg絞り F6.3

 

スポンサーサイト

テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.06
沖縄編 
~クマノミの声が聞こえる~


kumanomi02

 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」で撮影した画像が、デジタルカメラマガジン2月号に掲載されました。テーマは「クマノミの声が聞こえる」です。「リレー系極小セミ魚眼レンズ」の特徴を生かして撮影されたクマノミたちの生活感や表情があふれた写真の数々。それらを物語風にまとめた、女性カメラマンならではの心温まるグラビアになっています。

------------撮影した写真家、永嶋奏子さんのコメント------------

 ダイビング専門誌の取材では、どんな海なのか、どんな生物が見られるのかなど、ダイビングポイントを紹介するための写真を主に撮影します。通常、取材で使うレンズは、水中景観や魚の群れを撮影するフィッシュアイレンズと、小さな生物を撮影するための60mmや105mmマクロレンズです。イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、この2種類のレンズの特性を合わせ持ったような、不思議なレンズです。ファインダーから見られる光景は、まさに「魚の目線」。卵を育てているカクレクマノミを撮影していると、自分がクマノミになってイソギンチャクの中にいるような気がしてきました。


kumanomi01
------------------------------------------------


永嶋さんの作品は、デジタルカメラマガジン2月号、P72-77でご覧になれます。
digitalcameramag
http://digitalcamera.impress.co.jp/

また、ダイビングフェスティバル2009で、この「リレー系極小セミ魚眼レンズ」の試作品を展示します。実際にファインダーを覗いて、新たな水中映像の世界を体感してください。

ダイビングフェスティバル2009
3/27(金)~3/29(日)
東京ビックサイト 西3ホール
http://www.scuba.or.jp/

テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.05

伊豆編 
~小さな生き物たちの、身を守る工夫~


mushi3 

 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を持って、伊豆半島・安良里へテスト撮影に行きました。安良里ダイビングセンターの中野さんが、次々と人気の生物を紹介してくれました。
 普段、何気なく撮影していた、人気のネジリンボウやカミソリウオですが、リレー系だからこそ、一生懸命生きている彼らの本当の姿が見えてきます。


arari1   
藻に覆われたロープの側に、ゆらゆらと動く海草のようなものが見えたので近づいてみると、カミソリウオでした。全身茶色で、藻のような皮弁に覆われて、上手に擬態しています。毎日、多くのダイバーに写真を撮られているのでしょうが、それでも逃げないカミソリウは、変装がバレていないと思っているのでしょう。  


arari2   
テッポウエビがつくった巣穴に、同居させてもらっているネジリンボウ。あたりを見回し、危険が近づくと、巣穴の工事をしているテッポウエビに知らせているそうです。大きなハサミで砂をかき出しているテッポウエビの触覚の先が、ネジリンボウの体にぴったりとくっついているのがわかります。  


arari3   
安良里ダイビングセンターの中野さんに、画面に入ってもらいました。デジカメを持ってジワリジワリと近寄ってくるダイバーのこと、ネジリンボウはどう見ているのでしょうかね。  


arari4   
安良里のネジリンボウは、かなり近寄れると聞きましたが、普通のマクロレンズや魚眼レンズで数cmまで迫ると、さすがに巣穴に逃げ込んでしまうでしょう。イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、レンズ先端の最大径が29mmと超小型で、長さは約30cm。細長いリレー系だからこそ、小さな生き物たちに近寄れるのです。 レンズ前0cmからピントが合う特性をいかした写真を撮ろうと更に近付くと、テッポウエビがレンズをハサミで押し返そうとしてきます。巣穴の近くに、木の棒が落ちてきたとでも思ったのでしょうか。 


arari5  
レンズ前数cmで、なおもしつこく撮影していると、さすがの安良里のネジリンボウも巣穴に引っ込んでしまいました。 

arari6  
でも、すぐに顔を出してきたネジリンボウ。なんだか怒っているみたいです。


 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」でネジリンボウとテッポウエビを撮影しみて、2匹の共同生活の関係や、生活感が間近に感じられました。ネジリンボウが見張りをしている時の様子や、テッポウエビが一生懸命砂をかき出している姿、レンズを押しやろうとテッポウエビが向かってくる迫力など、ファインダーを覗いているだけで楽しくなってきました。本当に魚の目になった感覚です。ただ小さいだけの魚眼レンズでは、生き物たちにストレスを与えずに近づくことはできないでしょう。リレー系のレンズだからこそ味わえる感動です。


 
撮影地=伊豆半島・安良里
撮影=服部亮

 

テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.04

座間味編 #03
~小さな生き物が見ている水中世界~


zamami_camera

 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を持って、沖縄県・座間味島へテスト撮影に行った3日目の写真です。
 この「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は水中専用に設計されていて、防水ポートなどを別途かぶせる必要はありません。前玉(最も前方のレンズ)の直径は24mm、レンズ先端の最大径が29mmと超小型でありながら、水中画角が130.172度もあり、レンズ前0cmからピントが合うといった、ちょっと変わった特性があります。
 水中の広角撮影によく使われている、キヤノンのEF15mm F2.8 フィッシュアイは、レンズ本体の前玉が約63mmあり、水中で使うためのドームポートの直径が150mmにもなってしまいます。この大きさのために、レンズより小さな被写体は、いくら近づいても小さくしか写りません。
 今回は、「リレー系極小セミ魚眼レンズ」の特徴をいかして、小さな生き物が見ている水中世界を撮影してみました。小さくても力強い、彼らの生命力が感じられます。


mushi3_2
 イシガキスズメダイのオスは、枝サンゴのポリプをつついて殺し、そこに藻が生えてくると産卵床として利用します。こうしてつくった産卵床をいくつも持ち、繁殖期には複数のメスと毎日産卵します。この写真は、レンズをサンゴの枝の隙間に入れて撮影しています。産卵にやってきたメスの目線ですね。オスが目の前の産卵床に誘っているような感じもします。

mushi3_3
 甲イカの仲間では最も大きくなる、コブシメの子供です。体長は6cmぐらいで、今年の初夏に生まれたのでしょう。右隣のサンゴの枝と比べても、その小ささがわかります。サンゴの瓦礫と砂が広がるだけの平らな海底に、ぽつんとある小さな枝サンゴ。その隙間で、サンゴの枝に化けて隠れていました。危険が少なくなる夜まで、じっとしているんだよ。

mushi3_1
 ツマジロオコゼの子供です。体長1cmぐらいです。あまりに小さくて、肉眼では模様や目は確認できず、茶色いゴミのようにしか見えません。彼にとっては、何もかも巨大で、砂粒ですら大きな石に感じられるのでしょう。この広い広い水中世界で、たくましく生き延びてほしいです。




 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を、沖縄県・座間味島で3日間テスト撮影しました。これまで水中撮影には、50mm や100mm のマクロレンズと、フィッシュアイレンズの2 つが主に使われてきまいた。通常のフィッシュアイレンズは、画角が広くて被写界深度が深いですが、小さな生物を撮ると、どれだけ近づいても相当小さくしか写りません。一方、マクロレンズは、小さな生物を拡大して撮ることができますが、被写界深度が浅く、背景の環境などはボケてしまいます。今回に撮影に使用した「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、小さな生物をアップで、なおかつその後ろの環境も写しこむことができます。そこから生み出される風景は、まさに「魚の目線」。これこそ本当の「魚眼レンズ」といっていいでしょう。このレンズなら、これまで見たことも無いような映像表現を作り上げることができるでしょう。

mushi3_4 
レポート=市川善朗
撮影地=沖縄県・座間味島



イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、企画検討中の商品です。発売については未定です。お電話にてお問い合わせいただいても、これ以上のことはお知らせできませんので、ご了承ください。

テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

「リレー系極小セミ魚眼レンズ」開発中 vol.03

座間味編 #02
~魚の目線で表現する~


zamami_camera

 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」を持って、沖縄県・座間味島へテスト撮影に行った2日目の写真です。
 1日目の撮影でわかったことは、レンズが被写体に触るくらいぎりぎり近づくと、このレンズの特性を生かした面白い絵が撮れるということです。レンズが小さく、画角が広く、被写界深度が深いため、レンズ前ゼロセンチで魚の顔を超アップに撮っても、魚の全身や背景まで写すことができるのです。さらに、リレー系を採用することで、レンズの長さがポートの取り付け面から約35センチあり、撮影している人間が魚から離れることができるので、よりレンズを魚に近づけやすいようです。
 ちなみに、リレー系のレンズは、画像が上下左右反転するものがありますが、イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は反転しません。45°アングルファインダーの見やすさとあいまって、被写体を追いかけることも容易です。オートフォーカスも使えますが、磁石を使用したMRSポートのおかげで、マニュアルフォーカスでもストレスがありません。



mushi2_1
 小さな穴の中に隠れていたヘラヤガラです。細長いレンズが魚にとって圧迫感がないのか、レンズをヘラヤガラの顔の前においても、逃げるどころか近づいてきて、こちらを観察しているかのようでした。穴の向こうにいるダイバーが見えるところが、このレンズならではの画像です。普通のマクロレンズでは、ヘラヤガラの顔のアップだけになってしまうでしょうし、普通のフィッシュアイレンズでは、後ろのダイバーを写すことができても、ヘラヤガラの顔は小さくなって迫力が無くなるでしょう。


mushi2_3
 ツバメウオがホンソメワケベラにクリーニングしてもらっているところを、レンズの先端がツバメウオの尾ビレに触りそうなくらいの位置から撮影しています。この時、ホンソメワケベラは2匹いたのですが、泳いでいるツバメウオを追いかけるもう一匹のホンソメワケベラの目線って感じがします。


mushi2_2
 産卵中のミツボシクロスズメダイを見つけました。白い方がオスで、黒いほうがメスです。mushi2_5
根の上の平らになった部分で2匹がぐるぐる回っていました。
mushi2_6
レンズの先端が2匹にあたりそうなくらいの距離まで近づけて撮影したので、ヒレがあたりそうです。
mushi2_7
レンズを近づけすぎたためか、オスが怒ってレンズに噛み付きました。それと同時に、メスはどこかえ行ってしまいました。左上に見えるメスの後ろ姿が、「フン!」って言っているようです。ファインダー越しに、この迫力で噛み付かれたので、レンズ前ゼロセンチにピントを合わせる間がなく残念。
この写真は、産卵を邪魔しに来た、別のオスの目線ってことですね。


 イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、MRSポート部分とリレー系レンズ部分が分離できる構造になっています。リレー系レンズ部分を外して、ポートの前面ガラスを取り付けると、60mmマクロレンズポートとしても使用できるのです。カメラ機材のパッキングでは、60mmマクロのセットに、細長いリレー系レンズの筒が追加になるだけなので、アームが一本追加になったぐらいの感覚です。今回、座間味島に行く際にも、いつものカメラ用のバックの隙間に入れるだけで、持っていけました。
mushi2_4
MRSポート部分に前面ガラスをつけた状態
右はリレー系レンズ部分



レポート=市川善朗
撮影地=沖縄県・座間味島



イノンの「リレー系極小セミ魚眼レンズ」は、企画検討中の商品です。発売については未定です。お電話にてお問い合わせいただいても、これ以上のことはお知らせできませんので、ご了承ください。

テーマ:水中写真 - ジャンル:写真

// HOME //  NEXT
copyright © 2007 INON all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。